ビットコインは「通貨」なのか考えてみた

  • 2017.12.19
  • Update 2018.1.18
  •     
  • 考察

仮想通貨が世間を賑わしています。
おそらく、そろそろボーナスをきっかけに始める人たちが増えてくるんじゃないかなーと思います。
しかし、現状は決済手段としてより、値上がりすることを目的とした投機・投資の意味合いが強いし望まれていることも事実。
そこで仮想通貨が本当に通貨としての役割を果たすのか、通貨の定義と歴史から見直してみようと思います。

通貨の定義

まず、通貨というぐらいなので通貨の定義から確認してみましょう。

概説
物やサービスとの交換に用いられる「お金」を、経済用語では貨幣、または通貨と呼ぶ。貨幣とは、経済学上は、価値の尺度、交換の媒介、価値の蓄蔵の機能を持ったものの事である。
広義には、本位貨幣の他にも、法律により強制通用力を認められている信用貨幣も含める。つまり「貨幣」という語は、鋳貨・紙幣に加えて、当座預金などの信用貨幣も含めて指す場合が多い。なお、慣習的な用法として、法令用語の意味における貨幣と紙幣・銀行券をあわせて「お金」と呼ぶことが多い。
政府は、租税の算定に通貨を用いる(法定通貨⇔仮想通貨)。法定通貨が額面通りの価値を持つためには、その貨幣を発行する政府に対して国民の信用が存在することが必要条件である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A8%E5%B9%A3

ということで、通貨には必要不可欠な三要素の機能があるということですね。

  • 価値の尺度
  • 交換の媒介
  • 価値の貯蔵


通貨の歴史

最初期は、物々交換から始まりました。肉と魚を交換したりというアレですね。
しかし、それでは「価値の貯蔵」ができません、腐りますからね。
そこで考え出されたのが、価値の媒介物としての「何か」。これが貝だったりしたわけですね。だからお金にまつわるような漢字には、貝の字がよく入っています。「貨」「財」「貯」「賭」などです。
そして金属技術が発達してくると、金や銀、銅などがそれに取って代わるようになってきます。面白いことに世界中のほとんどの地域で遅かれ早かれこうなってきています。同じような神話が世界中にあるように。いやぁ、歴史って面白い。人間ってやっぱり奥深いところでは意識繋がっていますよね、いわゆる集合無意識。

さて、その金属の中で金-Goldがどの地域でも価値が高いです。
そしてやはり量が多くなると重いということで、それを預かるところが出てきました。銀行の先駆けですね。
そしてその預かり手形が発行されるわけで、これが紙幣の始まりです。
この辺りの銀行や利子、信用創造の仕組みを作ったのがユダヤ人と言われています。

近代に入り、当初は金本位制という金の価値を基盤として紙幣を発行していましたが、戦争がそれを変化させ(お金が足りなくて)、現在の国の信用を基盤とした管理通貨制度となったわけです。国の信用を基盤としているので、政治不信や戦争の心配などで通貨の価値が変動するんですね。
こうして見てみると、結構早い段階で貨幣の三要素は満たしています。それがだんだんと持ち運びしやすく、使いやすく変化していった感じですね。


仮想通貨は「通貨」か

・価値の尺度
早い段階でビットコインでの物々交換は行われているので、価値の尺度として通用しています。
ピザ2枚、今や8億円

・交換の媒介
上記と同様に、当時はピザ二枚と同価と見做されたため、交換の媒介として機能していますね。

・価値の貯蔵
中央銀行という管理主体を持たず、分散コンピューティングという形でインターネット上で管理していますね。価値の貯蔵といった機能も満たしています。

結果、三要素からするとビットコインをはじめとした仮想通貨は通貨としての定義を満たしています。
そして仮想通貨というよりビットコインが生まれた理由は、国への不信です。現状の管理通貨制度の下の法定通貨は、あくまで国の信用に依拠しているため、それが極限まで低下したり、お金を市場に溢れさせたりすると、ハイパーインフレが始まります。ジンバブエやロシアで起きましたね。そのため、ビットコインは当初、自国の通貨の信用性が低い中国やジンバブエなどの国で拡がりをみせました。それが少しずつ先進国にも広がっていき、2017年4月に日本の仮想通貨法(俗称)の適用により一気に人気を集めました。

しかし、現状一点問題があるのが、「価値の尺度」。
現在ビットコインは約220万円で推移していますが(2017年12月現在)、先月は約85万程でした。乱高下しすぎで、価値の尺度としての定義はあまり果たしていません。安定性がないんですね。
この乱高下が人気を一気に集めている理由でもあるわけですが、それはあくまで投機として。
通貨として、決済手段として考えた場合、少し疑問符がつきますね。これが適正価格に落ち着いた場合、どうなるかが分かりません。もちろん、それは1BTC=1000万かもしれないし、1BTC=1万かもしれない。


まとめ

通貨としては成立しているけれど、少し疑問符が残るというのが僕の結論。
まぁ、まだまだ仮想通貨は始まったばかり。これからどうなるか。

個人的にはビットコインを基軸通貨として、その他のアルトコインはコミュニティ通貨としての意味合いが強くなるかなと思っています。
僕はこれからは国際化がどんどん進み、個人の時代になってくると見ているので、人種や国境、生まれた国とか真の意味で関係がなくなってくる。その際に、仮想通貨というシステムは利便性が高いので、それが使われていくようになっていくと思うんですよね。

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